涙は涙腺という場所で作られ、眼の表面を潤します。その後は目頭の近くの上下2箇所にある涙点という場所から吸い込まれ、鼻の方に流れていきます。この涙が流れる管を「涙道」といいます。しかし、何らかの原因でこの経路の一部がふさがっていると涙がたまり、涙が眼の表面から溢れ出します(流涙症)。
消毒と麻酔を行った後、直径1mmにも満たない細い内視鏡を涙点から挿入して涙道の中を調べます。この時に必要に応じて詰まっていたり、閉塞している部分を拡張していきます。例えば、涙点が閉じている場合は涙点を針を使って開通させたり、内視鏡を使って涙道内の閉塞部分を確認しながらブジーという細い針金を使ってその部分を開通させたり広げていきます。
ヌンチャク型のシリコンチューブを上下の涙点から挿入し、当日はガーゼをして手術終了後はすぐにご自宅へおかえりいただけます。ガーゼはご自宅に帰られたら外せます。その際に麻酔の影響で少しものが見えづらかったり、二重に見えたりしますがその日のうちに元に戻ります。 その後は家事や入浴、お仕事等日常生活を送っていただいて問題ありません。
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