上まぶたが垂れ下がり、眼を開いた際に上まぶたが瞳孔に掛かった状態を言います。これは眼瞼挙筋という筋肉がうまく働かないためで、両目の場合もあれば片目の場合もあります。
垂れ下がった上まぶたにより目の一部が覆われるため、視野が狭くなるといった機能障害をもたらすことがあります。原因としては先天性(生まれつき)と、後天性(加齢・コンタクトレンズの長期使用・眼瞼痙攣など)があります。
軽度の眼瞼下垂の場合、あまり自覚症状がないため、目を開けるときに無意識に額の筋肉を使うため、疲れを感じてイライラしたり、肩こりや頭痛なども併発することがあります。重度の場合、距離感がつかめず、階段での転倒など怪我につながることがあります。 また、目が半開きのような状態や目の開きに左右差がある場合は、外見的に気になり精神症状につながることがあります。
眼瞼下垂は手術治療により視機能改善のみならず見た目の若返りも期待できます。 多焦点レンズには、下記のように遠くから近くまで見えるというメリットがあります。
手術前
手術後
眼瞼下垂の原因や程度によりいろいろな治療があります。 主な治療方法は手術で、上まぶたの皮膚のたるみによる場合は皮膚の切除を行い、眼瞼挙筋の筋力低下などによる場合は上眼瞼挙筋を短縮する手術となります。 また、眼瞼下垂のためにまぶたを上げようと額の筋肉を使っていたことで額のしわができてしまったことに対しては、ボトックスの局所注射が有効であるため手術後に併用する方法もできます。
手術時間は片目15分~20分、両目30分~40分 3割負担 片目の場合・・・約27,000円(薬剤代含む) 3割負担 両目の場合・・・約48,000円(薬剤代含む) 1割負担 片目の場合・・・約9,000円(薬剤代含む) 1割負担 両目の場合・・・約16,000円(薬剤代含む)
眼瞼下垂の手術は健康保険適用の手術です。
手術前検査
眼瞼下垂の手術を受けるには、手術が問題なく行えるか検査をいたします。
検査内容
手術
当院では皮膚を切開し、上まぶたを挙げる筋肉を縫い縮める日帰りの手術を行っております。 片眼15分~20分程度の手術です。
手術後は?
抜糸は術後1週間~10日程度で行います。 首から下のシャワーは翌日から、洗顔・洗髪は4日目より可能です。 術眼のメイクは抜糸後から可能です。 ※擦り過ぎにご注意下さい。
●:診療 ○:土曜日午前は13:00まで受付 ―:土曜日午後は休診休診日:日曜、祝日